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企画展ギャラリー目次

絵備前角徳利 木村清右衛門(芦景)作 史上5本目の大珍品

献上品・特注品・別注品としての角徳利

角徳利の芸術性や美術的価値を再発見

備前角徳利は、保命酒徳利向けの用途だけでなく、贈答用の献上品や特注品や花入としても幅広く愛用されました。


古くは安土桃山時代から、『酒の味が変わらない』と評判であった備前徳利。モダンで斬新なデザインに進化を遂げたことで、機能美だけでなく、より一層洗練された『鑑賞の美を備えた民芸品』となり、人気を博しました。

そんな特別で貴重な、献上品・特注品の角徳利をご紹介します。

青備前角徳利 彫銘芦景 江戸末期 古陶磁鑑定美術館 古備前焼の年代鑑定

備前角徳利と江戸幕末期の景色

化政文化の雅な生き様を保命酒徳利で感じる

時は、18世紀後半~19世紀の江戸時代末期。日本では、化政文化と称された町人文化が流行していました。当時の町人たちは、物見遊山で四季折々の風景を眺めて酒を嗜み、また、川柳や俳句を詠って趣を楽しんだ、実に昔ながらの日本らしい雅な時代です。

そんな江戸幕末期の生き様を、現代まで残す逸品に「備前角徳利」があります。その造形はモダンで美しく、徳利としての機能性だけでなく、鑑賞陶器として十分数寄者を楽しませてくれます。そんな備前焼角徳利の逸品をオンラインギャラリーでお楽しみください。

手付四角徳利 江戸末期 特注品 別注品

窯元と陶工たち

窯印と彫銘で見る古備前焼角徳利

『窯印』とは、大窯などの共同窯で焼く際に、自分の作品を見分けるために、陶器に記した印や文様のことです。


備前焼は、室町時代頃~明治時代の初期まで大窯(江戸末期から天保窯も含む)で焼いていましたので、その時期の伝世品には、多くの窯印が記されています。そこで、ここでは備前角徳利に残された『窯印』や『彫銘』から、当時の窯元や陶工たちの生き様を紹介します。江戸末期は幕末期の息吹を感じてみましょう。

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