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企画展ギャラリー目次
献上品・特注品・別注品としての角徳利
角徳利の芸術性や美術的価値を再発見
備前角徳利は、保命酒徳利向けの用途だけでなく、贈答用の献上品や特注品や花入としても幅広く愛用されました。
古くは安土桃山時代から、『酒の味が変わらない』と評判であった備前徳利。モダンで斬新なデザインに進化を遂げたことで、機能美だけでなく、より一層洗練された『鑑賞の美を備えた民芸品』となり、人気を博しました。
そんな特別で貴重な、献上品・特注品の角徳利をご紹介します。
備前角徳利と江戸幕末期の景色
化政文化の雅な生き様を保命酒徳利で感じる
時は、18世紀後半~19世紀の江戸時代末期。日本では、化政文化と称された町人文化が流行していました。当時の町人たちは、物見遊山で四季折々の風景を眺めて酒を嗜み、また、川柳や俳句を詠って趣を楽しんだ、実に昔ながらの日本らしい雅な時代です。
そんな江戸幕末期の生き様を、現代まで残す逸品に「備前角徳利」があります。その造形はモダンで美しく、徳利としての機能性だけでなく、鑑賞陶器として十分数寄者を楽しませてくれます。そんな備前焼角徳利の逸品をオンラインギャラリーでお楽しみください。
窯元と陶工たち
窯印と彫銘で見る古備前焼角徳利
『窯印』とは、大窯などの共同窯で焼く際に、自分の作品を見分けるために、陶器に記した印や文様のことです。
備前焼は、室町時代頃~明治時代の初期まで大窯(江戸末期から天保窯も含む)で焼いていましたので、その時期の伝世品には、多くの窯印が記されています。そこで、ここでは備前角徳利に残された『窯印』や『彫銘』から、当時の窯元や陶工たちの生き様を紹介します。江戸末期は幕末期の息吹を感じてみましょう。
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